menu

商標登録の手続きの流れ

公開日:2026年06月18日

 

 

皆さんこんにちは。弁理士の小林です。今回は商標登録出願の流れについてお話しします。

「商標の登録を受けたいけど流れがわからない」「商標の審査はどのように進むのかを知りたい」
今回は、こんな方々に向けて、商標登録の手続の流れについて説明します。

 


 

(1)事前調査
登録を希望する商標と同じまたは似たような商標が、すでに登録済みの場合、後から出願をしても登録を受けられません。そのため、出願に先立ち、先登録の有無を調査します。商標は使用分野とセットで登録されるため、自身が登録を受けたい商標と使用分野を決めた上で、調査を行います。商標が同じあるいは似ている先登録があっても、使用分野が異なれば登録を受けられるチャンスがあります。

 


 

(2)特許庁への出願手続き
調査の結果、同じまたは似たような先登録が見つからなかった場合、特許庁への手続きを行います。出願の際には、願書を提出します。願書には、出願人や登録を受けたい商標、使用分野などを記載します。出願はオンラインで行うことができます。

 


 

(3)審査結果の通知① ~登録査定~
出願をすると、特許庁において審査が行われます。審査の結果、特に問題がない場合、「登録査定」という結果が通知されます。これは、商標の登録を認めますという特許庁の判断です。登録査定が出た後、特許庁に登録料を納付することで商標権が付与されます。

 


 

(4)審査結果の通知② ~拒絶理由通知~
一方、審査の結果、登録できない理由(拒絶理由といいます)がある場合には、「拒絶理由通知」という通知が送られてきます。拒絶理由が通知されたからと言って、登録の途が閉ざされるわけではなく、反論や修正の機会が与えられます。拒絶理由通知には登録できない理由が記載されていますので、その理由を確認した上で、反論するか、修正するか、あるいは反論と修正の両方をするかを判断します。

 


 

(5)再審査
拒絶理由通知に対して反論や修正を行うと、特許庁において改めて登録の可否が審査されます。その結果、拒絶理由が解消した場合には、前述の「登録査定」という結果が通知され、登録料を納付することで商標権が付与されます。一方、反論や修正をしても、拒絶理由を解消できないケースもあります。この場合は、「拒絶査定」という結果が通知されます。これは、登録を認めることはできませんという特許庁の判断です。

 


 

(6)拒絶査定後
拒絶査定を受けた場合には、「拒絶査定不服審判」と呼ばれる制度を利用して、不服申し立てを行うことができます。拒絶査定不服審判を請求すると、特許庁の3名の審判官によって改めて審理が行われ、登録の可否が判断されます。審判または裁判によって判断が覆ると、登録が認められることになります。

 

審判でも判断が覆らない場合、裁判所に対して特許庁の判断の取消を求める訴えを提起することができます。この訴えは「審決取消訴訟」と呼ばれます。審決取消訴訟の審理は、知的財産高等裁判所において行われます。

 

このように、拒絶査定が出た場合であっても登録の途は残されています。ただし、審判や裁判にはかなりの費用が掛かります。このため、拒絶査定が出たタイミングで方針を検討し、商標を変更するなどして出願をし直した方が良い場合もあります。この点については、弁理士にご相談されることをお勧めします。

 


 

(7)まとめ

いかがでしたでしょうか?商標登録の手続きの流れについてご理解いただけましたか?商標登録出願においては、事前調査での先登録の有無の確認と、審査結果に応じた適切な対応が重要です。拒絶理由通知が届いた場合でも反論・修正の機会がありますし、拒絶査定後も不服申し立ての手段が残されています。ただし、審判・裁判には相応の費用がかかるため、状況に応じて出願戦略を見直すことも選択肢の一つです。

 


 

当事務所では、知財部を持たない中小企業や中堅企業向けに知財サービスを提供しています。

 

商標に関しては、

・新規に商標登録を受けたい
・会社ロゴを変更したい
・他社から商標権侵害の警告を受けて対応に困っている等

についてもご相談いただけます。

 

商標のほか、特許や意匠をはじめとする各種知財に関するご相談にも対応しております。

知財に関するお困りごとがありましたら、下記お問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。

 

++++++++++++++++++++

知財の相談は秋葉原の小林国際特許事務所へ

++++++++++++++++++++

小林国際特許事務所

弁理士 小林 正英

東京都千代田区岩本町3-4-5第一東ビル

TEL:03-3866-3327 FAX:03-5821-6228

 

関連記事

特許は出願すれば必ず取れるのか?

皆さんこんにちは。弁理士の小林です。 知財に関するよくある疑問・質問第2弾です。 Q. 特許は出願すれば必ず取れま...

特許・実用新案・意匠・商標 何がどう違う?

皆さんこんにちは。弁理士の小林です。 知的財産のうち、「特許権」「実用新案権」「意匠権」「商標権」のことを「産業財...

「拒絶理由通知」と「拒絶査定」の違い

皆さんこんにちは、弁理士の小林です。 今日は「」というテーマでお話します。   「拒絶理由通知を受け取りました。これはなんですか...

外国での権利取得ルート

皆さんこんにちは、弁理士の小林です。 今日は「外国での権利化」というテーマについてお話します。 「外国での権利化を...

お問い合わせはこちらから

    入力必須
    貴社名・貴事業所名

    入力必須
    ご氏名

    入力必須
    メールアドレス

    入力必須
    お電話番号

    入力必須
    ご相談内容を500文字以内でご入力ください。



    〒101-0032 東京都千代田区岩本町3‐4‐5 第一東ビル